ジンギスカンうだ川



 ここ数年、東京やその周辺ではジンギスカンを食べさせてくれるお店がかなり増えてきた。それまで冷凍のロール状になった羊肉しかお目にかかれなかったのが、都内でも生の羊肉が食べられるようになってきた。ありがたいことである。

 今回行って来たうだ川は町田にあるのだがいわゆる繁華街からはかなり離れていて、通りすがりで偶然発見することは困難な場所にある。しかしそのような場所で28年前から営業していると店のご主人から聞き、地元ではかなり愛されてきた店なのだろうなと窺うことができる。

 まず注文したのは塩焼き。驚きなのは生のラム、マトンをいわゆるジンギスカン鍋ではなく、網焼きでいただくのである。私は初体験だ。肉に自信がなければこんなメニューは出せないだろう。マトンを焼くと、肉の脂がしたたり落ちてきて煙がモウモウとたちこめる。この店には間違っても小ぎれいな格好で行ってはいけない(入口に大きなビニールが用意されているのでニオイをつけたくない洋服やかばんはあらかじめ入れておくとよし)。そしてレモンのたれでいただくととってもさっぱり! 私個人は最後のほうはレモンだれにつけずにそのまま塩オンリーでいただきました。この方が肉の味がよくわかるような気がします。

 



 続いていわゆるフツーのジンギスカン。肉はもちろん生肉。つけダレにはおろしたリンゴが入っていてこれを肉にからめて食べるとまたおいしい。ツレと2人で4人前あっという間に完食。

 



 まだいけそうだな、と思ってメニューを裏返すと、「道北風」と称してジンギスカン鍋1人前1500円なるモノが。これを1人前注文すると……!!!この山盛りで1人前〜。


 こちらの特徴は肉はあらかじめ漬け汁につけこんであること。そしてそれを野菜、うどんと載せて最後につけダレをこれでもか! と上からぶっかける。そうしてしばらく置くとうどんと野菜にタレと肉の味がしみて最高にウマイのです。

 なぜこれを道北風と呼ぶのか、ご主人に尋ねたところ、昔流通が発達してなかった頃は生肉では保存がきかないことから札幌から道北に輸送するときは漬け込んだ肉しかダメだったから、とのこと。なので道北の方ではジンギスカンというと今でもこの食べ方をしている家庭も多いらしい。なるほど。北海道も広いですからね。

 ジンギスカンだけでこれだけの食べ方を体験したのは初めて。また羊肉はクセがあると言うが生肉には冷凍肉を解凍したときほどの臭みはないので今まで羊肉を敬遠していた人も是非生肉のおいしさを体験していただければと思う。値段も手ごろだし。
・生ラム1人前750円
・生マトン1人前650円


ジンギスカンうだ川 東京都町田市中町3-6-32 TEL:042-728-6558 営業時間17時〜24時 日・祝休み
(2005.12.09)



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